ポート加工2 ヤフオクにて

 

ライブDio規制前車の純正のシリンダーをベースに、ノーマルマフラーやライトチューン仕様に最適のポート加工を行いました。
まず排気ポートは頂点の高さ(排気タイミング)を変えずに約1mm広げ、そこからほぼ直線的にエキパイ側まで「抜いて」おります。
弦長はボアの約70%といった寸法になります。
(1、2枚目の写真をご覧下さい。全体的にスクエアポートに近い形状としています)

社外品によくある「無駄な排気タイミングのUP」は行っておりませんので、2次圧縮が極端に低下したりパワーバンドが大幅に変わる事無くパワーを上げられる仕様としております。

そしてノーマルではガタガタの掃気ポート入り口部分はクランクケース側の形状に合わせて修正を行い、第1&第2掃気ポート入り口間の仕切りはナイフ状に、そこの下部のスリーブ部分は整形した上でなめらかに仕上げています。

第3掃気ポート出口側も多少整形し、ある程度プラグに向かって混合気が噴き出す方向性としております上に、第3掃気ポート入り口下側部分はスリーブ部共々なめらかに慣らしております。

シリンダー内壁部分は軽くホーニングを行った後クロスハッチを付け、ヘッド&ベースのガスケットの当たり面もある程度慣らしました。
もちろん最低限度のポートの「面取り」も行っております。

最後に適合についての捕捉となりますが、ライブDio系の横型50ccエンジン全般に適合となります。
(ライブDio系なら規制後モデルでもボルトオン装着が可能ですが、ポートタイミングが規制前仕様になりますので、セッティングが変わる可能性があります)

当シリンダーはノーマルと比べても全くポートタイミングを変えておりませんので、「パワーバンドの厚み」を増やす方向性のパワーUPが可能となります。
通勤快速仕様やライトチューン派の方、オーバーホールついでにいかがでしょうか?