技能試験の仕組みと注意事項
技能試験は法規走行と課題走行の2つが組み合わさったコースを100点満点中70点以上で合格する試験です。
法規走行 |
発進から右左折、信号、見通しの悪い交差点や坂道発進など 基本的な路上運転ができるか判断します |
課題走行 |
スラローム(小型は無し) 波状路(小型は無し) 一本橋 S字 クランク といった車体を操作するテクニックがあるかを判断します |
何度も言いますが、技能試験の採点方法は100点満点で減点法で70点以上だったら合格です。
5点減点を6回でも合格となります。
減点数は4種類
5点減点 | ちょいミス |
10点減点 | 事故につながる危険性が軽度のもの |
20点減点 | 事故につながりやすいもの |
検定中止 | 事故っています |
と分けれます。
コースは基本的に全てが道路とみなされます。
信号機の付いている交差点だけではなく、
課題走行(一本橋など)に入る曲がり角も交差点となります。
では、減点の点数と種類を分類すると下記になります。
5点減点 |
発進 降車の合図なし 停止線30cm以内に停止 乗車前にスタンド外し 右足着地(特) バックミラー合わせなし ニュートラル確認 エンスト(特) 合図の消し忘れ 30m前までに進路変更完了 3秒前までに進路変更開始 右左折時前の寄せ 左折時の大回りと車線修正 ギア変更後のペダル戻し 信号待ちリアブレーキ放し(特) 右折は鋭角に曲がる ライン踏み 一本橋1秒不足することに5点 スラローム8秒以内走行 坂道でのエンブレ 坂道での発進時の空ぶかし 交差点での徐行 波状路ではステップに立って走行 停車中には前後にブレーキをかけておく(特) |
10点減点 |
安全確認 速度超過5km/h未満 加速不良(特) 乗車時 降車時の安全確認 安全確認中に進路変更 乗車姿勢(腕が伸びている) 乗車姿勢(お尻が中心に無い) ブレーキ時の指2本がけ 乗車姿勢(がにまた) 乗車姿勢(シフトペダルに足をかけたまま) 乗車姿勢(ニーグリップ) ブレーキは前後かける 進路変更時、車体接地 交差点内の進路変更 同幅左方優先 徐行時のふらつき 降車時 停止線から離れている 降車時 縁石または走行ラインと平行でない 波状路 5秒以内で減点 急制動で速度達していない場合減点 急制動で制動開始ポイントより手前でブレーキ開始 坂道発進での後退30cm以内 坂道発進で発進時5秒以内に発進 |
20点減点 |
見通しの悪い交差点で徐行 速度超過5km/h以上 コーナー中のブレーキ 停止線オーバー 右左折時、あきらかに徐行していない場合 障害物は50cm以上離れて走行 人が乗っている車の場合1m以上離れなれて走行 広路に出る際、車が来ていたら停止 軽度のパイロンタッチ 坂道発進で後退50cm以内 |
検定中止 |
パイロンタッチ 坂道発進で後退1m以上 等幅路交差点で優先車に急ブレーキまたは停止させる 黄色信号で走行 赤信号での停止線オーバー 中型普通二輪で一本橋を7秒以下で検定中止 一本橋での脱輪 波状路ではみだし、途中停止 スラロームではみだし、パイロンタッチ 中型普通二輪でスラローム8秒以上で検定中止 急制動で停止線で止まれない 急制動2回目も速度に達しない場合検定中止 |
(特)とは1回目は減点されないが、2回目は前の減点が足されます。
一回目の右足着地は減点されませんが、2回目は10点引かれます
加速不良が2回続けば20点減点となります
自分でも、まとめながらこんなに減点対象があるのかと思うと疲れてしまいます。
これでは、誰が受けても、落ちてしまうじゃないかと思いますよね・・・
では合格するための要点ですが、
課題走行はミスをすると大きく減点されますが、練習と自信があれば何の問題もないでしょう。
たとえば、まずコースアウトしないこと。
一本橋や波状路は脱輪せず、スラロームやS字クランクはパイロンに接触しないことです。
基本的に規定時間内(外)に通過しなくても5〜10点減点で済みます。
しいて言えば、ニーグリップで車体を安定させることです。
スラロームなどはリーンアウトで車体だけを傾けて走行すれば切り返しも楽にできるでしょう。
問題なのは法規走行です。
5点減点がチョイミスと述べましたが、そのチョイミスが累積すると即、不合格になります。
ある意味、急制動を失敗して検定中止するより性質が悪いです。
では技能試験での曲がり方ですが下記のように行います。
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技能試験での交差点の走行方法 @直線では左側を走行 キープレフト A進路変更前3秒前にウインカーを出します。 ここで、3秒とは0.ウインカーを出してから 1.右ミラー 2.右後方目視 3.前方目視で3秒となります。 確実に首を振り頭を前方に向いてから進路変更させます。 B進路変更後ふらつかず車線と平行に30m走行 C曲がり角手前までに確実に減速し右左安全確認 D曲がり角はインベタ Eコーナー出口は膨らまない |
一般的に路上でやりがちな走行 直線でキープレフトしていない(-5点) 安全確認せずにウインカーを出し進路変更(-5点-5点) 進路変更後にさらに左寄せ(-5点) 徐行せずにカーブ進入(-5点) 曲がり角までに徐行できなかったためカーブ中にブレーキ(-20点) 右にふってから左に曲がる(-5点) ふらつきとなれば(-20点) |
上記をくらべると一般的な曲がり方をすると1コーナーだけで30点以上減点となってしまいます。
この曲がり方を完全マスターし応用していきます。
なぜなら、この曲がり方は交差点に限りません。
見通しが悪い交差点では確実に徐行しないと20点減点です。
課題走行でもS字、クランクに入るときも交差点ですし、
S字、クランクから出るときも交差点ですから、この曲がり方をしなければなりません。
また安全確認は更にいたるところにあります。
乗車前、発進時、降車時、横断歩道、踏み切り、曲がり角、進路変更、見通しの悪い交差点
課題走行の入り口や出口にも存在しますので確実に頭を振って『見てますよ』って表現しなければなりません。
ただし、あまり後ろまで見すぎると脇見運転をとられます・・・
最後に緊張しない事です。(一番難しい)
緊張すると体が強張り思うよう動かないどころか、凡ミスなども多発します。