ポート加工&面研ヘッド

 

ポート加工 其之壱(自己流)

腰上をKN企画のモノに変えたが、パワーがまったくありませんでした。

そこで とうとうやってしまったポート加工&面研ヘッド

 

ノーマルシリンダーは逝ってしまって使い物になりません。

と言うことで中古のシリンダーを購入しポート加工します。

画像は逝ってしまったシリンダー。

ウオーズマンに引っかかれたような傷が って 古っ

デトネーションによってピストンが溶けピストンリングと一体化していました。そのピストンで付いた傷です。

純正の排気ポートは、かまぼこ型と言われる上部が丸い台形です。

台形にすることで一気に排出せず排気音量を下げる。低速トルク下げないなどの理由があります。

これをスクエア型に削り込みピストンが下がりポートが開き始めたと同時に一気に排出させるようにします。

上の画像と比較すると角ばっています

 

ポート加工

上方向に削り込むとエンジンが高回転になります。 しかも圧縮も落ちるため むやみに削り込みはしていません。

 

ここで横方向はリングの負担を増やさないため広げなかったが、一気に排気をさせるため出口うしろを広げました。

 

弦長率70%が限界と言うことですがノーマルポートは65.9%あります

 

ちなみに弦長率70%とは30mmまで拡大することになります。左右に1.0mmづつ削ることになります。

ノーマルポート

ノーマルシリンダー

鋳物のため 研磨されている部分以外は

かなりザラ付いている

掃気ポートは流速の妨げにならないように鋭角に削り込みます

 

正面の掃気ポートを磨いておきます

全体的に磨いておきます

削ったため若干 1次圧縮が下がるかも

ポート加工したため圧縮が下がったと思われるので面研ヘッドを使用します

左が0.7mm面研ヘッド 右がノーマルヘッド

(ガスケット0.2mm)

更に圧縮を上げるためヘッドガスケットは使用せず液体ガスケットを使用します

↑上記の使用はとても危険です高圧縮になるためハイオク仕様にしてもデトネします。(っていう俺がデトネした)

現在は、純正ガスケットをはさんでいます。

これでもプラグは白い状態 やっぱハイオク入れよう・・・

 

 

 

さて インプレッションですがビックキャブも同時に行ったためポート加工だけでどこまでよくなったか分かりません。

ということでビックキャブ+ポート加工+面研ヘッドのインプレッションですが

以前はチャンバー+エアクリ改で20km/hまではクソ加速だったが

低速からでも力づよく加速していきます。

たぶんこれは面研ヘッドによる圧縮が上がったためだと思われます。

20km/h以上は異常な加速をしていきます

ベルトがすぐ逝ってしまいそう

75km/hまではあっという間・・・

加速が続きます

そこからジワジワ89km/hまで逝きます。

 

この状態から低速を更に改善するため軽量クラッチを再度装着すると10km/hくらいまで加速が改善されました。

WRは5.5gX3+6.0gX3=31.5g

 

 

 

 

 

 

ポート加工 其之弐-壱(ヤフオク)

 

ポート加工2回目

自己流と比較するためヤフオクにてポート加工シリンダーを購入

横幅を片側1.0〜1.5mm削り ノーマル28.0mmから31.0mmまで拡大し排気効率を限界まで上がっています。

弦長率は71%(限界を超えていますのでピストンが引っかかるかも・・・)

ポートタイミングは変更しないためノーマルのまま。

給気しやすくシリンダー下部を斜めにカット(若干一次圧縮が下がる可能性あり)

ピストンはZXノーマルピストンに上面をザラツキをなくす程度に研磨(若干2次圧縮が下がる可能性あり)

ヘッドは-0.7mm面研ヘッド+ガスケットを使用し2次圧縮アップ(ハイオク仕様)

 

ちなみに圧縮圧力は13kg/cm2 1.275MPaありました。

ノーマル基準値は10.5kg/cm2です

コルサでは若干20km/h(6500rpm)程度までダルい

20km/h以上は猛ダッシュ

0発進で1/4以上アクセルを開けると20km/hのダルさは無い。駆動系の軽量化が効いているみたい。

 

グランドスラムでは低速も走れる

ただしコルサ以上の猛ダッシュはない 

 

はっきり言って 中間加速は体が置いていかれるくらい、ものすごい加速をする。

が、最高速は5km/h以上落ちた。しかも排気音は大きくなった。

 

 

 

 

 

 

 

ポート加工 其之弐-弐

 

コンプレッションゲージを購入したので

チャンバー+PE20純正エアクリBOX+ポート加工シリンダー

圧縮圧力測定 してみました

 

*2ストによる圧縮圧力は、あくまでも目安ですので あまり神経質にならないように

ノーマルヘッド+純正ガスケット(0.25mm程度)

ノーマル状態なのに

9.0kg/cm2しかありません

(基準値10.5kg/cm2)

一次圧縮の低下が原因?

ノーマルヘッド-ガスケット 無し

ノーマルに対し

0.25mm削ったことになります

9.5kg/cm2

まだ低い

面研ヘッドとノーマルヘッドではスキッシュエリアが若干違うのかも

面研ヘッド+ガスケット+社外ガスケット

ノーマルに対し

0.15mm削ったことになります

11.0kg/cm2

ノーマル並み

面研ヘッド+社外ガスケット(0.55mm程度)

ノーマルに対し

0.4mm削ったことになります

11.5kg/cm2

面研ヘッド+純正ガスケット2枚(0.45mm)

ノーマルに対し

0.45mm削ったことになります

11.5kg/cm2

面研ヘッド+純正ガスケット (0.25mm)

0.7mm面研ヘッド

13.0kg/cm2

軽くデトネ

 

ジジジと聞こえます

出だしはいいが最高速が悪い

面研ヘッド-ガスケット 無し

ノーマルに対し

0.95mm削ったことになります

 

13.5kg/cm2

 

デトネ

 

ピストン溶け

狙いの12〜12.5kg/cm2に合う組み合わせが無いので純正ガスケット2枚重ね11.5kg/cm2に 設定

 

デトネ対策として

ピストンの上部を鏡面仕上げにしました

 

ヘッド上部を鏡面仕上げにすると

メカニカルオクタン価が上がる

カーボンが付きにくくなる

面が均一なため圧力が分散されピストン自体の強度が上がる